CEATEC 2020でのアクセス障害

今年はオンラインでの開催となった大規模展示会の「CEATEC」ですが、初日にアクセス障害が発生してしまいました。最近のイベントでは、オンラインやライブ中継などが大半を占めてきているため、他人ごとではありません。実際CEATECでも出展社側ですが、弊社も業務を行っていました。

なぜ障害が発生したのか。
CEATECのリリースに事象のみですが比較的詳しく書いてあります。
本質的な部分を単刀直入に言ってしまうと「読みが甘かった」ということですね。オンラインの最大のメリットは時間や場所の制約を受けないことです。リアルイベントの場合は、その時間その場所に行けることが条件になりますが、オンラインならその必要はありません。つまり、昨年のリアル開催時の入場登録に関わるサーバーへの最大負荷時を想定した準備では到底賄えなかったということでしょう。

オンラインイベントが増えている昨今、インフラの準備はとても頭を悩ます点です。何よりサーバーは高価です。CEATECも4倍に増強して対応したと報告していますが、「サーバーを4倍にする=サーバー代も4倍」ではありません。1,000人規模対応のサーバーなら10万円以下でも十分可能ですが、4,000人では50万以上します。10,000人を超えると100万円を軽く超えてきます。

オンラインイベントはこの費用対効果の読みがとても大切です。オーバースペックだと赤字、ロースペックだと障害発生、この板挟みとの闘いはこれからも続いていくでしょう。